禁煙

【離脱症状と好転反応】体調が悪くなる?禁煙で現れる2つの変化

禁煙すると「身体がだるい」「物忘れがひどくなった」という体調不良を感じることがあります。それは悪いことではなく、身体の自然治癒能力によるもので、「好転反応」といいます。

「好転反応」と混同しがちなのが、ニコチンの「離脱症状」。その2つの違いと、禁煙の「好転反応」とは何なのかをお伝えします。

「好転反応」と「離脱症状」は別物

禁煙し始めると、イライラしたり、落ち着かない、体がだるいなどの症状が出ます。これは、脳がニコチンを求めているために出るニコチン依存症の「離脱症状」です。

一方、「好転反応」とは、体が健康を取り戻すため、一時的に体調不良を起こすことを言います。これは悪いことではなく、健康になるために必要な体の反応なのです。

禁煙したからと言って、すぐに健康が取り戻せるわけではありません。しばらくの間、体が健康な状態に戻ろうと変化するため、それに順応していく必要があります。それが「好転反応」です。そうなると、どの位そんな状態が続くのかが気になりますね、

実は「好転反応」の期間は、数日から数週間と一時的なものなのです。

禁煙の「好転反応」かどうか。その見分け方と対処法は?

「好転反応」は、4つの段階を踏んで、徐々に体が回復していきます。「好転反応」の強さや長さは個人によって変わってきます。それぞれの反応の種類や症状、対処法などを見ていきましょう。

【第一段階】弛緩反応

マッサージを受けた後などに、筋肉に溜まっていた老廃物や毒素などが血液中に流れ、体内を巡回することをいいます。

症状としては、倦怠感や眠気、疲労感、発熱などがあります。

弛緩反応が出た時は、横になって休んでください。また、寝る前に水分を取ると老廃物や毒素の排出を促せます。

【第二段階】過敏反応

弛緩反応と合わせて調整作用といわれることもあります。過敏反応は、損傷を受けていた組織の修復が始まり、新しい血液が流れる際に痛みやかゆみ、炎症などが起こります。症状が出たら体を休め、ひどい場合は病院で診察を受けましょう。

【第三段階】排泄反応

毒素や老廃物を体外に排出する際に起こる反応です。汗や尿、便などで排出されるため、肌に吹き出物や発疹が出たり、尿の色が濃くなる、下痢をするなどの症状が出ます。症状が出た時特に下痢などは脱水症状を起こす場合葉あるので、水分を積極的に摂るようにしましょう。

【第四段階】回復反応

血行が改善され、止まっていた汚れた血液が流れ始める際に、発熱やだるさ、吐き気、腹痛、体の痛みなどが現れるので、反応が出た時は安静にしておきましょう。回復反応は通常2~3日で症状が良くなるといわれていますが、それ以上続く場合は病院で診察を受けましょう。

今はコロナ禍で少しの体調不良にも敏感になりがちです。それこそ見極めがしにくい場合もありますが、体調が悪いときは第一に休むことが大切です。

今までタバコを吸っていた分、やめるときは苦しさが伴うもの

タバコを吸いだしてから今まで、タバコを吸っていたという事実は変えられません。しかし、今禁煙すれば、その事実は過去のものにすることができます。

元喫煙者という立場になるためには、ニコチンの「離脱症状」や「好転反応」など、多少なりともつらい思いをすることもありますが、それも健康な体を取り戻すために必要なプロセスなのです。そのつらさの先には、健康な身体やタバコに縛られない生活が待っています。むしろそのプロセスを楽しむ位の心構えでいきましょう。

とはいえ、無理は禁物。どうしても症状が辛いときには、かかりつけのお医者様に相談したり、体を休めるなど、症状を軽くするために対処しましょう。

マジカルでは離煙パイプをはじめる前のご相談や、終了後の禁煙フォローも積極的に行っています。どうぞお気軽にお問合せください。

マジカルお客様相談室(フリーコール:0120-500-422 受付時間:平日10:00~18:00)

禁煙健康ライター 多久島

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