今あなたは健康ですか?そう聞かれて、何の迷いもなく「はい!」と答えられる喫煙者はどれほどいるでしょうか。
今回は喫煙される方にとって、少々耳の痛い話になるかも知れません。
しかし、喫煙者は非喫煙者に比べてリスクを背負っている、そのことを今一度自覚していただき、禁煙のきっかけになればと思います。
タバコは身体全体に影響を及ぼすもの
「タバコは万病の元」といいますが、下の図をご覧ください。これらは、タバコを吸うことでリスクがある病気の数々です。
こんなにも!?と驚かれたのではないでしょうか。肺にリスクがあるのは多くの方がご存じでしょう。でも、目や耳、皮膚にも影響が出るなんて考えたこともなかったという方もおられるのではないでしょうか。
ここに挙がった病気全ての原因がタバコというわけではありません。ですが、タバコがその一因になるということを知っていただきたいと思います。
出典:NPO法人離煙協会『死ぬより怖いタバコの病気』 https://www.rienpipe.jp/fs/disease
タバコが死因の第一位
ガンや循環器疾患、糖尿病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)など、日ごろの暮らし方が健康に影響してくるのが生活習慣病です。
生活習慣病は、日本人の死因の約5割を占めるといわれ、食事や睡眠はもちろん、喫煙や運動なども影響してくるものです。下は、死亡のリスク要因のグラフです。
喫煙が最も多くなっているということは、日本人が最も命を落としている原因がタバコというわけです。
出典:厚生労働省 平成29年版 厚生労働白書令和3年版 厚生労働白書-新型コロナウイルス感染症と社会保障-
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/20/backdata/8-4-2.html
ただ、これだけを見ると、タバコは「悪」にしか見えないですよね。
確かに身体に悪いものではありますが、喫煙者はこれまでタバコを吸ってきたことで得られたこともあるはずです。
会社の喫煙室での会話から仕事のヒントが得られた、交友関係が広がった、接待や会食などの際に役に立ったなど。
しかし、これも昭和~平成の時代の話。今は令和、世界的にも禁煙が進められている世の中です。時代と社会の変化と共に、タバコへの考え方もアップデートしなくてはいけないのかもしれませんね。
道のりは長いけれど、リスクは必ず減らせます!
タバコを20年以上吸っていても健康な人がいます。だから今さらタバコやめなくてもいいんじゃないか!と思ってしまいますよね。
でも身体は一人ひとり違います。あの人が元気に吸っているから自分も大丈夫!ではないのです。もしかしたら明日、急に体調が悪くなるかも知れません。病気になって、気づいた時にはすでに遅しとなる前に、今から禁煙について考えてみませんか。
禁煙すれば健康への道が始まります。
まずタバコを吸い終わって約20分後には、血圧と脈拍が正常値まで下がります。そして数日で味覚と嗅覚の改善、数週間後には循環機能改善。そして数か月後には、タバコによって落ちてしまった体力が戻り、その後様々な疾患のリスクが減少していくのです。
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(参考)
NPO法人離煙協会『死ぬより怖いタバコの病気』 https://www.rienpipe.jp/fs/disease
厚生労働省 平成29年版 厚生労働白書令和3年版 厚生労働白書-新型コロナウイルス感染症と社会保障-
https://www.mhlw.go.jp/stf/wp/hakusyo/kousei/20/backdata/8-4-2.html