タバコを吸っている人はカッコいい!タバコはモテる要素のひとつ!そんなのは一昔前の話。
禁煙社会となった今でも、タバコを吸う姿がカッコいいと感じる人は大勢います。ただしそれは自分に関わらない写真や映像の中でのこと。
現実は、ニコチンのニオイやタバコの煙が近づくと、あからさまに嫌な顔をする人が普通に増えてきました。もはやタバコを吸う人は恋愛対象にならない!?とまでいわれるほどです。
モテないのはニオイが最大の原因
出典:厚生労働省 禁煙治療の現場から
https://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/kin-en/06d.html
タバコを吸わない人にとっては、タバコのニオイはとっても不快で、時には具合が悪くなる人もいます。
それもそのはずです。現在の成人喫煙率は、毎日吸っている・時々吸う日がある人の割合が16.7%。100人いる中で、17人しか吸っていなくて、残りの83人は非喫煙者です。その83人は、タバコのニオイや煙に対して不快感を持ってしまう可能性が高いのです。
出典:厚生労働省 令和元年国民健康・栄養調査報告
https://www.mhlw.go.jp/content/000711008.pdf
モテる男性に関する調査で、女性に対して好きな男性のタイプのアンケートを取ったところ、「清潔感がある人」が最も多く、逆に清潔感がない男性とはどういうものかを調査したところ、「口臭やタバコなど嫌なニオイがする」が最も多い結果になりました。
■あなたが、清潔感がないと感じる男性の特徴をお答えください。(複数回答)【n=4500】
出典:株式会社ネオマーケティング調べ モテる男性に関する調査
https://www.neo-m.jp/investigation/2455/
さらに、タバコを吸う男性は恋愛対象になるかという質問に対して、「恋愛対象にならない」と答えた女性が半数以上もいました。その理由はやはりニオイがダントツで多く回答されました。
■あなたがたばこを吸う男性は恋愛対象にならないと回答した理由をお答えください。(複数回答)【n=2429】
出典:株式会社ネオマーケティング調べ モテる男性に関する調査
https://www.neo-m.jp/investigation/2455/
ニオイは人間関係にとって非常に重要なもの
プルースト効果というものをご存知ですか?これは特定のニオイが、記憶や感情を呼び起こすこと。例えば、土のにおいや花の香りを感じると学生時代の思い出がよみがえる、というようなことがプルースト効果です。
印象的なニオイには、その当時の思い出が詰まっているもので、人それぞれに好きなニオイ、嫌いなニオイがあります。
嗅覚は本能的な感情を司る大脳辺縁系に直結しているため、ニオイによって感情が左右されたり、思い出がよみがえったりすることがあるそうです。
実は、嗅覚を刺激して記憶を引き出すことは、認知症予防にも応用されているそうです。
そして、自分のニオイは自分では気づけないものです。これは順応といわれるもので、日常的に嗅いでいるニオイには、順応して感じにくくなっているんです。
タバコのニオイもそのひとつ。自分ではタバコ臭くないと思っていても、周りの人にとってタバコは日常的なものではないから、タバコ臭いと感じてしまうんです。
もしその人がタバコのニオイに嫌な思い出があったら、モテる・モテない以前の問題です。知人としてすらあなたと付き合いたくないと思われているかもしれませんね。
禁煙できれば、自分に自信もついてもっと魅力的に!
長年タバコを吸ってきた人が急にやめるのは、とてもつらく苦しいものです。でもそれを乗り越えて禁煙に成功すれば、壁を乗り越えた!やればできるんだ!ときっと自分自身にも自信がつくことでしょう。
自分に自信がある人というのは、とても魅力的で、頼れる存在にも見えます。あなたの禁煙チャレンジがもし意中の人のためなら、自分のためにやめてくれたんだ!とキュンとしてしまうかもしれませんよ。
また、今の自分だけでなく、将来の自分も想像してみてください。
結婚して子供が生まれたら、やっぱり子どもの受動喫煙を避けたいはず。子どもに「クサい」といわれるのはとてもショックですよ。
引っ越しで、それまで住んでいたマンションを退去する際に、壁がヤニで黄ばんで余計な費用が掛かってしまうこともあります。
将来を考えれば考えるほど、やっぱりタバコはトクにはならない。それならばいっそ、今のうちに禁煙してしまいましょう!
自分を大切に、相手を大切に思うのであれば、その気持ちを禁煙という形で表してみませんか。
禁煙ライター 黒田知子
参考
厚生労働省 令和元年国民健康・栄養調査報告
https://www.mhlw.go.jp/content/000711008.pdf
日本医師会 においと記憶
https://www.med.or.jp/nichiionline/article/008191.html